ビットコイン(BTC/Bitcoin)におけるロングとショートの概念って何?

仮想通貨の種類

1分で把握する概要 Bitcoin取引でのショートとロングの活用は投資家にとって重要な戦略 BitcoinFXにおいてショートポジションを解消した際の収益は課税対象

BitcoinFX取引を行う際、「ショート」や「ロング」という用語は頻繁に耳にするものです。しかし、これらの言葉は具体的に何を指すのでしょうか?

Bitcoinで言及される「ショート」と「ロング」

Bitcoin取引における「ショート」と「ロング」とは、主にFX取引で使用される用語で、市場が下落している際にも、売りから入ることで利益を得ることが可能な「ショート」戦略があります。

FXはForeign Exchangeの略称であり、「外国為替証拠金取引」と訳されます。もともとは外国為替の取引で使われていた「ショート」と「ロング」という用語は、Bitcoinを含む仮想通貨取引においても同様の概念が適用され、「仮想通貨FX取引」や「BitcoinFX取引」という形で呼ばれるようになりました。

【参照】:「仮想通貨FX入門」初心者向けの戦略、推奨取引所、利点、および留意すべき点の全面ガイド

ビットコイン(Bitcoin/BTC)でのショート戦略について

Bitcoinの価格が落ちると見込んだ際に、直接購入すると損失を被ることになります。そこで、将来的に再購入する約束を前提に、最初に売却する方法があります。これを「ショート」と称します。

たとえば、Bitcoinが1BTC=100万円の時に1BTCを借りて直ちに売ります。「ショートポジションを取る」と表現します。3日後にBitcoinが1BTC=80万円に下がれば、1BTCを買い戻して返却します。こうして20万円の収益を得ます。これが「ショート」戦略の原理です。

このように、所有していないBitcoinを売ることを「ショート」と呼び、これはFX取引に特有の操作です。

Bitcoinでのロング戦略について

Bitcoinの価値が上昇すると予測した場合、「ロング」が適切な選択となります。「ロング」とは、将来的に売却することを約束しつつ、現在購入する行動を指します。ただし、FX取引においては、実際にBitcoinを所有するわけではなく、取引所内での売買に限定されます。

例えば、Bitcoinが1BTC=100万円の際に1BTCを購入します。これを「ロングポジションを持つ」と言います。3日後、Bitcoinが1BTC=120万円になった場合、1BTCを売却して20万円の収益を得ます。

ロングで購入したBitcoinは、通常の取引と似ていますが、ロングポジションを閉じる目的以外には使用できません。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)でショート取引を実施する方法

一般的な暗号通貨交換所や取引所ではショート取引は行えず、FX取引に特化した取引所でのみ可能です。そのため、FX取引所にアカウントを作成し、証拠金を預けることで、その証拠金を担保に取引を開始することができます。

FX取引では、「レバレッジ」という概念があります。たとえば、「レバレッジ5倍」とは、預けた証拠金の5倍の額で取引を行えるということです。10万円の証拠金を入れれば、その5倍にあたる50万円分のBitcoin取引が可能になります。

Bitcoinをショートする手順

Bitcoinのショートは以下の手順で行います。Bitcoinの価格が上昇する見込みがある場合は、ショート取引を避けるべきです。

  1. 暗号通貨FX取引が可能な取引所に登録する。
  2. 証拠金を預ける。
  3. 希望するレバレッジを設定する。
  4. Bitcoinを売却する。

Bitcoinをショートする際の留意点

証拠金を担保にしてショートやロング取引をする際、証拠金が減少すると予定通りの取引が難しくなる場合があります。

ロスカットについて

価格が予想と反対に動いて損失を出した場合、一定の損失の点で自動的にポジションが閉じられます。これはショート取引だけでなく、ロング取引でも同様です。この自動決済プロセスを「ロスカット」と呼びます。各取引所にはそれぞれのロスカット規則があり、損失が証拠金の特定の割合を超えるとロスカットされることが一般的です。

追証(追加証拠金)

損失が拡大し、証拠金が一定の割合を超えた場合、追加の担保が求められる状態を指します。追証の要求に応じて担保を追加すれば、取引を続けることができます。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)ショート取引の税金について

ショート取引、ロング取引、または通常の取引・FX取引に関わらず、利益が発生すればその利益は雑所得として扱われます。BitcoinのFX取引におけるショート取引で得た利益は、ポジションを閉じた時点の利益が課税対象となります。

確定申告が必要なのは、以下の条件のいずれかに当てはまる方です。

  • 給与所得者で年間20万円以上の利益があった場合
  • 家族の扶養を受けており、年間33万円以上の利益があった場合
  • フリーランスや個人事業主の場合

これらに該当する場合、翌年の2月16日から3月15日までの期間に確定申告を行う必要があります。課税される所得額と税率は、具体的な内容によって異なります。

利益額 税率 控除額
20万円以上195万円以下 5% 0円
195万円を超え330万円以下 10% 9万7500円
330万円を超え695万円以下 20% 42万7500円
695万円を超え900万円以下 23% 63万6000円
900万円を超え1800万円以下 33% 153万6000円
1800万円を超え4000万円以下 40% 279万6000円
4000万円超 45% 479万6000円

(さらに、住民税が10%追加されます)

総合課税制度のもとでは、雑所得が対象となります。Bitcoinなどの仮想通貨取引からの雑所得だけでなく、給料など他の所得と合わせて総所得が計算され、その合計額に基づいて税率が適用されます。これにより、給与など他の所得の税率に影響を及ぼすこともあります。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)ショート取引可能取引所

仮想通貨FX取引、特にBitcoinのショート取引を実施できる主な取引所を紹介します。

bitFlyer(ビットフライヤー)

bitFlyer(ビットフライヤー)

項目 詳細
扱える仮想通貨の種類 21種類
取引にかかる手数料 販売所:無料、取引所:0.01%~0.15%
使用可能な最大レバレッジ 2倍
日本語でのサポート
モバイルアプリの提供
法人向け口座の提供

要約説明

bitFlyer(ビットフライヤー)は、2014年の創業以来、日本における仮想通貨交換所としてその地位を確立しています。取引量やユーザー基盤、そして資本金においても、国内市場でトップクラスの規模を持っており、アルトコインの取引も含め、多彩な投資手法に適応可能なサービスを提供しています。

「bitFlyer Lightning」というツールを使うことで、2倍までのレバレッジを活用した取引が可能になります。「bitFlyer Lightning」は、使いやすさを考慮して設計されており、FX取引における売買手数料も無料で提供されています。これにより、初心者から上級者まで、幅広く利用することができます。

GMOコインについて

GMOコインについて

項目 詳細
扱い仮想通貨 26種類
手数料体系 販売所:無料、取引所:Maker -0.01% / Taker 0.05%
利用可能レバレッジ 最大2倍
日本語サポート
スマートフォンアプリ
法人用アカウント

サービス概要

GMOコインは、外国為替FX取引で国内トップクラスの取引量を誇るGMOクリック証券と同じGMOグループが提供する仮想通貨取引サービスです。「ビットレ君」というスマートフォンアプリは、その使いやすさで初心者からも好評を得ています。取引自体の手数料は無料ですが、ポジションを翌日に持ち越す場合には0.04%のレバレッジ手数料がかかります。

DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)概要

DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)

項目 詳細
扱う仮想通貨 38種類
手数料構造 販売所:手数料無料、取引所:なし
使用できるレバレッジ 最大2倍
日本語での利用
スマートフォン用アプリ
法人向けアカウント

サービス詳細

レバレッジを最大2倍まで利用できること、そしてBitcoinだけでなく多数のアルトコイン取引が可能である点がDMM Bitcoinの大きな特徴です。

証拠金としては、日本円だけでなくBitcoin(BTC)やイーサリアム(ETH)も使用できます。レバレッジ取引にかかる手数料は無料となっています。

【ご留意】記事で紹介されている海外の暗号資産(仮想通貨)取引所に関する情報について

日本国内で未登録の業者(海外の暗号資産取引所)が日本在住者へ口座を開設させたり、日本語での勧誘活動を行うことは、法律によって制限されています。ですので、仮想通貨の取引を検討される際は、このような点に特に注意が必要です。本サイトで紹介される海外取引所のリンクは、情報提供を目的としており、取引所への勧誘を意図したものではありません。本サイトでは、まず国国内暗号資産(仮想通貨)取引所での登録をお勧めします。

引用:情報通信技術の進展に伴う金融取引の多様化に対応するための資金決済に関する法律等の一部を改正する法律 (平成31年3月15日提出、令和元年5月31日成立)

海外取引所に興味がある方は、「海外の仮想通貨取引所人気ランキング」を参照すると良いでしょう。

参考:海外の仮想通貨取引所人気ランキング

BitMEX(ビットメックス)について

BitMEX(ビットメックス)について

項目 詳細
扱う通貨種類
取引手数料
最大利用可能レバレッジ
日本語サポート
スマートフォンアプリ
法人向けアカウント

サービス詳細

海外で展開されている、仮想通貨FX取引を主な目的とする取引所です。サービスは日本語で提供され、最高100倍のレバレッジ取引を行うことができます。証拠金としてはBitcoinのみが受け付けられます。

取引手数料に関しては、メイカー(maker)は-0.025%のリベートが得られ、テイカー(taker)には0.075%が課されます。さらに、資金調達(Funding)手数料は8時間ごとに更新され、その率は保持しているポジションやBitMEXでの資金調達率に基づいて-0.0375%から0.0375%の範囲で変動します。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)のショートとロングについて

価格が下落しても収益を上げることができる「ショート」取引は、投資家にとって頼りになる戦略です。ショートとロングを巧みに活用することで、どんな市場状況でも利益の機会を見出せます。しかし、市場は常に予想通りに動くわけではありません。リスクを理解し、慎重に取引を進めることが重要です。

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