1分間で把握する要点解説
bitFlyerでのクレジットカードによる暗号資産購入が停止されました。
この措置は、支払いの遅延リスクや暗号資産の価格の大幅な変動を避けるためです。
将来的なサービス再開に向けて、bitFlyerでクレジットカードを使用して暗号資産を購入する方法を案内します。
一部の暗号資産取引所ではクレジットカードでの購入が可能ですが、取引所によっては使用にあたっての制限があります。それでも、クレジットカードを持っていれば、口座に現金がなくても、どこにいても、いつでも暗号資産を購入できる利便性があります。
bitFlyerは、暗号資産に興味を持つ初心者から、数千万円、数億円といった大規模な投資や取引をするプロまで、幅広いユーザーに支持されています。bitFlyerでクレジットカードが使えるか、使用する際の条件があるかどうか、多くの人が関心を持っています。しかし、現状ではbitFlyerでクレジットカードの使用はできません。
この記事では、bitFlyerでクレジットカードを使用できない理由と、その代わりの支払い方法について解説します。
bitFlyerがクレジットカード支払いの中止を決定
2018年3月9日の0時をもって、bitFlyerでのクレジットカードを介した暗号資産の購入が不可能になりました。これは、クレジットカード経由での購入が初めから不可能だったわけではなく、現状ではbitFlyerではクレジットカードを用いた暗号資産支払いが行えない状況です。
この措置の背景には主に以下の理由があります。
返済不能のリスクが高まる
クレジットカードを使用した結果、使用者が過剰な借金を負い、最終的に資金返済が困難になる事例が頻繁に発生しています。特に暗号資産の場合、莫大な損失を被る人々が後を絶たず、これがクレジットカードの支払い不能に直結する恐れがあります。
暗号資産の購入にクレジットカードを使用し、大きな損失を招いた場合、これはカード発行会社にとって重大な問題です。新たに人気を博している投資対象である暗号資産のせいで、ブラックリストに名前が増えることは、カード会社や取引所の信頼性、そして暗号資産自体のイメージにも悪影響を及ぼします。このため、bitFlyerはクレジットカード支払いの廃止を選択しました。
価格の大幅な変動
暗号資産は年中無休で価格が変動し、その動きを詳しく見ると、1日のうちに価格が大きく変動し、グラフ上に多数のピークと谷を形成しています。
株式市場では、価格が急激に下落または上昇した場合の影響を最小限に抑えるために、ストップ高やストップ安などのルールにより価格を一定の範囲内でコントロールしています。しかし、暗号資産にはこのようなルールが存在せず、取引データや上場している銘柄を一元的に管理する組織もありません。
もしクレジットカードで手が出ない額の暗号資産を購入し、損失を出した場合、その取引を許可した取引所とカード会社の双方に迷惑がかかります。既に暗号資産投資の失敗で借金問題に陥る人々が多数存在する中、クレジットカードの返済問題が加われば、さらに大きな社会的課題を生じる可能性があります。
bitFlyerのみならず、世界各地の取引所でクレジットカード支払いが停止されています
bitFlyerにとどまらず、クレジットカードによる暗号資産購入ができないのは、世界的な慣習となっています。
米国では、JPモルガンやバンク・オブ・アメリカのような大手銀行、英国ではロイズ・バンキング・グループやヴァージン・マネーなど、各国の主要なカード発行会社が、自社のクレジットカードでの暗号資産購入を許可しない方針を打ち出しています。
日本においても、JCBカードや三菱UFJニコスカードをはじめとする著名なカード会社が、自社のカードを使った暗号資産の購入を禁じる規則を設けている事例が見られます。
クレジットカードでの暗号資産購入を禁止する会社のほとんどは、暗号資産の価値が非常に不安定であることを理由として挙げています。
でクレジットカード支払いが中止されたことによるサービス変更
bitFlyerにおいて、クレジットカード支払いの中止が決定されたことに伴い、ウェブサイト上からいくつかのオプションが取り除かれました。具体的には、「クレジットカードで購入」と、その下にある「即時購入」と「定期購入」の選択肢が削除されています。
もともとbitFlyerではビットコインの購入に限りクレジットカード決済が利用可能でしたが、この変更によって、すべての暗号資産においてクレジットカードによる決済ができなくなりました。
bitFlyerにおけるクレジットカード使用の現状と展望
bitFlyerでのクレジットカードによる暗号資産購入は、現在停止しています。暗号資産の価格は年中無休で絶えず変動し、この変動性の高さは、クレジットカードで購入した後に価格暴落が起こり、支払い不能になるリスクを引き起こすことが懸念されています。このため、世界各地でカード会社による暗号資産購入へのクレジットカード使用制限が増えています。
しかし、暗号資産は取引のみならず、レストランや百貨店での支払い、オンラインショッピング、さらにはUNICEFへの寄付やオンラインゲームの賞金としても使用されるなど、その活用の場は広がりを見せています。
暗号資産の進化が続く中で、クレジットカードとの完全な断絶は考えにくい状況です。将来的にbitFlyerがクレジットカード取り扱いについてどう対応するかは注目されるポイントです。
クレジットカードを暗号資産取引所で再度使用する日が来た際には、自身の資産を考慮した上で無理のない取引計画を立てることが肝要です。
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