1分でわかる要点解説
BitMEXのマーク価格は、ポジションの清算を決める上で核心となる指標です。 これは、実際の市場価格(インデックス価格)とBitMEX内の取引価格(直近価格)を組み合わせたもので、不正な価格操作からトレーダーを守る目的で設けられています。
この記事では、マーク価格を深く理解するために必須の概念である「インデックス価格」、「直近価格」、そして「清算価格」に焦点を当て、マーク価格の意味とその重要性について簡潔に説明します。
BitMEX (ビットメックス) の概要紹介
仮想通貨トレードをレバレッジで強化する取引所、それがBitMEXです。最高100倍のレバレッジを駆使して、少額の投資で大規模なトレードが可能になります。これにより、資本をより有効に活用できます。さらに、証拠金を超える損失リスクはなく、初心者もマイナス残高の心配なくトレードを楽しめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
取引所名 | BitMEX |
拠点 | セーシェル共和国 |
日本語サポート | ○ |
取引タイプ | レバレッジ取引 |
BitMEX (ビットメックス) で確認できる5つの重要な価格指標
BitMEXのトレーディング画面では、トレーダーが注目すべき多様な価格が示されています。 具体的には、オーダーブック中央部には①マーク価格、②インデックス価格、③直近価格が配置され、ポジション情報欄では、これらに加えて④参入価格と⑤清算価格が明記されています。以下、これら5つの価格について詳しく説明します。
マーク価格
マーク価格は、BitMEXの算出する「インデックス価格を反映した市場価格」を指します。
インデックス価格が他の取引所の現物価格であり、直近価格がBitMEXの市場価格であるのに対して、マーク価格はこれら二つの価格――つまり外部の現物価格とBitMEXの取引価格――を統合したものです。特に、ポジションの未実現損益計算やロスカット判定基準として使用されます。
他取引所では、これらの計算に市場価格が用いられますが、BitMEXでは外部の現物価格と自身の市場価格を踏まえたマーク価格によって行います。これはBitMEX使用上の最重要指標の一つです。
インデックス価格
インデックス価格とは、複数の外部取引所の現物価格のことです。BitMEXでは、Binance、Bitstamp、Bittrex、Coinbase、Gemini、Huobi、Itbit、Kraken、Poloniexといった9つの取引所の価格を基に算出されます。直接的な現物取引を行わないBitMEXでは、これらの外部価格が参考値として提供されます。
直近価格
直近価格は、BitMEXで最後に成立した取引価格を意味します。他の取引所でも見られるように、取引が成立する度に更新されます。価格が緑色で表示される場合は買い注文の約定を、赤色であれば売り注文の約定を示します。
参入価格
参入価格は、ポジションを開始する際に約定した価格です。ポジションごとに異なり、複数の約定価格がある場合はそれらの平均値が参入価格として扱われます。ポジションを閉じる際の参考価格として活用できます。
清算価格
清算価格は、特定のポジションがロスカットされる際に基準となるマーク価格です。つまり、市場のマーク価格がこの清算価格に達した場合、ポジションは自動的に清算されるわけです。ロスカットのリスク評価には欠かせない指標と言えます。
ビットメックス (BitMEX) マーク価格の目的と計算
マーク価格が導入された主な理由は、不正による不当なロスカットを防止することにあります。例えば、インデックス価格が変わらずに、直近価格だけが異常に上昇した場合、直近価格を基準にロスカットが行われれば、不正により多数のポジションがロスカットに至る可能性があります。
しかし、「マーク価格」はインデックス価格と直近価格の両方を考慮に入れるため、インデックス価格が安定している場合に直近価格だけが動いても、マーク価格自体は大きな変動を見せないのです。これにより、不正操作による意図しないロスカットの危険を大幅に減少させることができます。
マーク価格の算出法
無期限契約におけるマーク価格は、次の式で計算されます。
マーク価格 = インデックス価格 × (1 + 資金調達基準率)
ここで、資金調達基準率の計算式は以下の通りです。
資金調達基準率 = 資金調達率 × (資金調達までの時間 / 資金調達間隔)
しかし、詳細な計算過程を理解するよりも、トレーディング画面で示されるマーク価格を確認することが重要です。これにより、取引の際の判断材料として直接使用することができます。
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