ビットペイ(BitPay)は何?その特性や評判について完全に解説します

ガイド

暗号通貨の持ち主にとって、「資産の安全な保管方法」は極めて重要な要素です。仮想通貨ウォレットであるBitPayは、そうした心配を抱えるユーザーに選択肢を提供します。

多くの仮想通貨ウォレットの中で、BitPayは特に優れた性能と特徴を持っています。この記事を通して、BitPayの特徴を理解し、導入方法を把握することができます。

ビットペイ(BitPay)とは?

BitPayは2011年に公開された仮想通貨ウォレットです。このウォレットはBitPay社によって運営されており、モバイルウォレットとデスクトップウォレットの2つのタイプが用意されています。

BitPay社は、BitPayの他にもCopayというウォレットを提供していましたが、後にBitPayに統合されました。BitPayは秘密鍵の共有により、モバイルウォレットとデスクトップウォレット間での連携が可能です。

ビットペイ(BitPay)の特徴

モバイル・デスクトップ両方に対応したウォレット

BitPayはモバイルウォレットとデスクトップウォレットの両方に対応しています。これにより、使用者は自身のニーズに応じてウォレットタイプを選択できます。また、マルチシグを設定することで、パソコン上とスマートフォンの両方で同じ資産を管理できます。

これらの二つのウォレットは、ウェブウォレットよりもセキュリティが高い傾向にあり、それぞれの端末で秘密鍵を管理することになります。高いセキュリティ意識を持ち、自己管理を徹底することで、安全に仮想通貨を管理できます。

ビットコインキャッシュのウォレットとしても利用可能

BitPayはビットコイン(Bitcoin/BTC)の他に、イーサリアム(Ethereum/ETH)、リップル(Ripple/XRP)などの通貨に対応していますが、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)にも対応しているのが特徴です。

ビットコインキャッシュは仮想通貨市場で4番目に大きな時価総額を誇る通貨です。資産としての需要があり、ビットコインキャッシュのサポートはウォレット選択の重要な要素となります。

日本語にも対応

BitPayはアメリカ企業が運営していますが、日本語にも対応しています。国際的に展開されている仮想通貨関連のサービスの中には、日本語対応がされていないものも多いですが、BitPayはそうした利用者にも配慮しています。

BitPay社はこれまでに、日本円にして3000億円以上の仮想通貨決済を実現しており、今後もさらなる影響力を拡大する活動を行っています。

マルチシグで共有ウォレットとしても利用可能

BitPayはセキュリティ面で優れており、マルチシグに対応しています。マルチシグは仮想通貨の取引時に必要な秘密鍵が複数必要な仕組みです。これにより、一つの秘密鍵が流出しても他の秘密鍵が保管されているため、資産が危険にさらされることを防げます。

デビットカードも利用可能

BitPay社は仮想通貨を利用した決済サービスを提供しており、その一環としてデビットカードの利用があります。BitPayウォレットで発行されるデビットカードを使用すると、ウォレット内の通貨で決済が可能です。

ただし、ヨーロッパとアメリカを除いて、デビットカードのサービスが停止しており、日本でもBitPayのデビットカードを利用することはできません。

BitPay(ビットペイ)の評判

BitPay社は、アメリカの主要なオンラインショップとのパートナーシップを通じて、多くの国でビットコイン決済を普及させています。BitPay社の取り組みは、仮想通貨決済の需要を増加させる点で高く評価されています。

また、BitPayは取り扱う通貨を拡大することで、多くのユーザーの要望に応える体制を整えています。リップルに対応することで、リップルでもアマゾンギフト券の購入が可能になりました。

BitPay(ビットペイ)のメリット

BitPayには、多くの仮想通貨保有者にとって利用価値があるメリットがあります。

多様な用途に利用可能

BitPayでは、マルチシグの設定が可能です。これにより、通常の支払い用途のウォレットとしてシングルシグを設定し、長期的な保有用途のウォレットにはマルチシグを設定することで、それぞれの資産に適した管理が可能です。また、友人や仕事仲間と共有する資産を管理する場合にも、マルチシグを設定することができます。

多様なデバイスで利用可能

BitPayはデスクトップウォレットとモバイルウォレットの2種類があり、幅広いデバイスで利用できます。デスクトップウォレットはWindows、Mac、Linuxの各パソコンで利用できます。モバイルウォレットはiPhoneとAndroidの両方で利用できるため、どんな端末でもBitPayを利用できます。

わかりやすいウォレット設計で、誰でも気軽に管理できます。

高い安全性

BitPayウォレットの特徴は、秘密鍵をそれぞれの端末で管理することです。これにより、ウェブウォレットのように常にオンライン上に秘密鍵があるため、ハッキングされる危険性がなく、自己管理できる万全のセキュリティ体制が築けます。

仮想通貨をマルチシグで管理すれば、複数の端末での管理も可能で、片方の端末を紛失しても資産を安全に保護できます。頻繁に使用しない通貨にはマルチシグを設定することがおすすめです。

BitPay(ビットペイ)の弱点

取り扱う通貨が限られている

BitPayではビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、リップルのみを取り扱っています。他のアルトコインは扱っていないため、多様な仮想通貨をサポートするウォレットと比べると、BitPayの範囲は狭いです。

もしBitPayのサポート通貨を超える仮想通貨を保有しており、1つのウォレットで管理したいと考えている場合は、他のウォレットを検討することをお勧めします。

管理は個人の責任

BitPayの形式はデスクトップウォレットとモバイルウォレットの2つですが、それぞれの端末で秘密鍵を管理します。端末が紛失したり破損したりすると、ウォレットへのアクセスが失われ、保管している仮想通貨にもアクセスできなくなります。

BitPayなどのウォレットを使用する場合は、このような状況に対処するためのセキュリティ対策を講じることが重要です。

日本ではデビットカードが使用できません

BitPayでは、ウォレット内の仮想通貨を支払いに利用できるデビットカードが提供されていますが、日本では規制上の理由からデビットカードを使用することができません。デビットカードを利用したい場合は、別のサービスを検討することをお勧めします。

ビットペイ(BitPay)の適用対象

ビットペイは誰に向けておすすめでしょうか?

ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、リップルのみを保有している方々

BitPayが扱っている通貨は以下の通りです。

ビットコイン(Bitcoin/BTC ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)
イーサリアム(Ethereum/ETH リップル(Ripple/XRP)

海外で仮想通貨で支払いを検討している方々

日本国内では、ビットペイを利用する際にデビットカードを支払い手段として利用することができません。しかし、ヨーロッパやアメリカなどをメインに活動する場合には、デビットカードが使用可能です。通常、仮想通貨を支払い手段として利用する場合には、それを法定通貨に換金し、銀行口座に送金する手間がかかります。

ビットペイのデビットカードを使用することで、ウォレット内の仮想通貨をそのまま買い物に利用できますので、仮想通貨を支払い手段として検討している方はぜひ考慮してみてください。

BitPay (ビットペイ) のサインアップ | ウォレットの生成手順

これまでにBitPayの特長を解説しましたが、次はウォレットを作成する方法について説明します。

インストール

BitPayはスマートフォンやパソコンに簡単にインストールできます。iPhoneの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle PlayストアからBitPayを検索してインストールします。パソコンの場合は公式サイトからダウンロードしてインストールします。

BitPayを起動したら「Get Started」を選択します。重要な情報が表示されますので、よく読んで全てにチェックを入れましょう。全ての項目にチェックを入れたら、「Confirm & Finish」を選択します。これでインストールが完了します。

バックアップの設定

ウォレットメニューから「Backup now」を選択します。

「Write Down Recovery Phrase」を選択します。

「GOT IT」をタップし、英単語を順番にメモします。

12個の英単語をメモし終えたら、「続ける」を選択します。

メモした英単語を順番通りに選択します。

12個すべて選択したら、順番を確認し、「確認」を選択します。

画面が変わりますので、「OK」を選択してバックアップが完了します。

ビットペイ(BitPay)における入金と出金方法

仮想通貨ウォレットを利用する主な目的の一つは、仮想通貨の送受信です。ここでは、ビットペイを使ったビットコインの送受信手順を説明します。

入金

ウォレットメニューからビットコインを選択します。「Receive」を選択すると、アドレスとQRコードが表示されます。送金元でこのアドレスやQRコードを読み取ることで、ウォレットに入金できます。

出金

送金したい仮想通貨のメニューから、「Send」を選択します。次に送信先のアドレスを入力し、送金するコインの量を指定します。「Send」を選択すると、送金処理が実行されます。

かそ部おすすめのBitPay (ビットペイ) 設定手順

BitPayは高度なカスタマイズが可能で、特に設定が必要な項目があります。ここでは通知設定と表示通貨の設定方法を説明します。

通知設定

BitPayの設定メニューから「通知設定」を選択します。おすすめの設定は「プッシュ通知の有効化」です。この設定をオンにすると、仮想通貨の送受信やBitPayのアップデート、その他の重要なお知らせが通知されます。

表示通貨設定

設定メニューから「Display Currency」を選択します。ここでは表示通貨の設定を行います。初期設定はUSDですが、日本円に変更しましょう。検索欄でJPと入力し、「Japanese Yen」を選択します。これで画面上では日本円で表示されます。

BitPay (ビットペイ) における手数料設定の重要性

仮想通貨の送金において、手数料の設定は欠かせません。手数料の量によって送金の処理時間が変動するからです。BitPayでは手数料の設定が可能であり、より多くの手数料を支払うことで送金処理を迅速化できます。

BitPayの手数料

種類 承認時間 手数料 satoshis/byte
緊急 20分 93
優先 20分 62
通常 30分 53
節約 1時間 44
超節約 4時間 28

種類 承認時間 手数料 satoshis/byte 緊急 20分 93 優先 20分 62 通常 30分 53 節約 1時間 44 超節約 4時間 28

手数料の設定は設定画面から「ビットコインネットワークの手数料」を選択し、希望する量を選択します。

通常

通常の設定が初期状態です。通常設定では手数料は53 satoshis/byteで、送金処理時間は約30分です。

超節約

超節約設定では手数料が28 satoshis/byteに設定されますが、送金処理時間は4時間かかります。

緊急

緊急設定では手数料が93 satoshis/byteに設定され、送金処理時間は約20分です。素早く送金したい方におすすめです。

BitPay (ビットペイ) でマルチシグウォレットを設定する方法

BitPayは、マルチシグ機能を備えた共有ウォレットの作成が可能です。この共有ウォレットを使用すると、複数のユーザーが資産を管理できます。個々のユーザーは、複数のデバイス(例えば、スマートフォンとパソコン)を利用することで、1つのデバイスが失われても資産を保護できます。

共有ウォレットの設定手順

Walletsメニューから「新しいウォレットを作成」を選択します。「共有ウォレット」を選択します。通貨を選択します。初期状態ではBTCまたはBCHを選択できます。ウォレット名を入力し、あなたの名前を入力します。「必要な署名の数」および「合計参加者数」を決定します。「作成」を選択して共有ウォレットを作成します。

共有ウォレットへの参加方法

Walletsメニューから「新しいウォレットを作成」を選択します。「共有ウォレットに参加」を選択します。自分の名前を入力し、共有ウォレットのQRコードをスキャンするか識別コードを入力します。「参加」を選択して共有ウォレットに参加します。

BitPay (ビットペイ) に関するよくある質問

BitPay (ビットペイ) は普及している?

BitPay社は2019年1月16日に公表した情報によると、2018年の取引処理額が過去最高の10億米ドル以上を記録しました。BitPay社は多くの企業と提携し、Dish NetworksやHackerOneなどの新規顧客が参入しました。この成長の理由として、法律事務所やITベンダーなどのさまざまな業界でビットコイン支払いが導入されたことが挙げられます。このように、BitPayは広く受け入れられています。

APIは利用可能?

BitPayではAPIを提供しています。APIはアプリケーションプログラミングインターフェースの略で、BitPayのAPIを利用すると、外部アプリでBitPayの対応通貨の最新価格を自動取得できます。BitPayのAPIは公式ページから会員登録を行うことで取得できます。

BitPay (ビットペイ) のまとめ

BitPayは、世界的に展開するBitPay社が運営しており、万全のセキュリティを提供しています。自己管理を重視するユーザーにとっては、最適なウォレットの一つです。また、マルチシグを導入した共有ウォレットを利用することで、共有資産も効果的に管理できます。本記事を通じて、BitPayが資産の保管先を検討するユーザーにとって有益な選択肢であることを理解していただければ幸いです。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました