ETH (Ethereum) 推薦ウォレット・トップ10 | 初心者向け、人気の高いウォレットを深掘り分析

ウォレットの種類

Ethereum (ETH) 保管用ウォレットの解説

Ethereumをはじめとするデジタル通貨は、専用の収納スペースである「ウォレット」に格納することが必須です。これらのウォレットには多様な形態が存在し、それぞれが持つ特性や利点、欠点を理解することが大切です。

ホットウォレットとコールドウォレットの概念

ウォレットは大きく分けて、オンライン状態の「ホットウォレット」とオフライン状態の「コールドウォレット」の二つに分類されます。ホットウォレットはいつでもどこでもアクセス可能な利便性が魅力ですが、オンライン環境にあるためセキュリティ上のリスクが伴います。

一方、コールドウォレットはオフライン保管によりハッキングの危険性が格段に低いため、大量のデジタルアセットを長期にわたって安全に保管したい場合に適しています。ただし、アクセスには手間がかかり、頻繁な取引には不向きとされています。

ウォレットの5つのカテゴリ

存在するウォレットタイプは以下の5つです。

  1. ウェブウォレット
  2. デスクトップウォレット
  3. モバイルウォレット
  4. ペーパーウォレット
  5. ハードウェアウォレット

このうち、ウェブ、デスクトップ、モバイルウォレットはホットウォレットに該当し、ペーパーとハードウェアウォレットはコールドウォレットに属します。

特にデスクトップやモバイルウォレットは自身のデバイスに秘密鍵を保持する形式が多く、相対的に安全性が高いと言えます。

ペーパーウォレットはその名の通り、アドレスと秘密鍵を紙に印刷するもので、非常に高い安全性を誇りますが、紛失リスクや使用時の不便さが欠点です。コールドウォレットの使用を検討している場合は、ハードウェアウォレットが最も推奨される選択肢となります。

ETH (イーサ) を安全に保管するためのトップ10ウォレット選択肢

取引所が提供するウォレット

仮想通貨トレードをこれから始める新参者や、大量のデジタルアセットを持っていない人々に最適です。取引所外のウォレットを使用する場合、何かしらの設定作業が必要になることがありますが、これらの取引所のウォレットならそのような手間を省けます。Coincheck(コインチェック)、bitFlyer(ビットフライヤー)、GMOコイン、DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)などの主要取引所は、セキュリティ体制が整っており、顧客の資産の大半をコールドストレージで保管していますので、信頼して使用できます。

MyEtherWallet

Ethereum専用のデスクトップウォレットであるMyEtherWalletは、イーサだけでなく、ERC-20トークン全てをサポートしています。多くのイーサウォレットが日本語に対応していない中、MyEtherWalletは日本語もサポートしており、利用しやすさが特徴です。スマートフォンアプリも提供されているため、様々なデバイスからアクセス可能です。また、「Trezor」や「Ledger Nano S」などのハードウェアウォレットとの連携や、アドレスと秘密鍵を印刷してペーパーウォレットとしての保管もできます。秘密鍵はサーバーではなく個人の端末に保管されるため、イーサの流出リスクは低いですが、秘密鍵の紛失には注意が必要です。EthereumやERC-20トークン専用のため、これらの取引やICOへの投資が多い方に推奨されるウォレットです。

MetaMask

Ethereum専用のウェブウォレットであるMetaMaskは、ブラウザ拡張機能やスマホアプリとして利用可能です。MyEtherWalletと同様に、イーサやERC-20トークン全てを保管できます。MetaMaskの独自性は、DAppsやDEX(分散型取引所)との統合機能にあり、DAppsの使用料を支払ったりDEXでの認証に使用できます。ブラウザ拡張であることから軽快に動作し、日本語及び日本円表示にも対応しているため、使い勝手が良いのが魅力です。複数のアカウントを容易に管理できるため、用途に応じてアカウントを分けることができます。ただし、MetaMaskはホットウォレットであるため、コールドウォレットに比べるとセキュリティ面での不安は避けられません。DAppsやDEXの利用者には、アカウントを持っておくと便利でしょう。

Ginco

2018年4月にデビューした、日本製モバイルウォレットであるジンコは、日本語ネイティブ対応が魅力です。直感操作を実現するシンプルなUIが特徴で、特別な説明なしにスムーズに利用可能です。セキュリティ面も強化されており、秘密鍵を自端末で直接管理するクライアントサイドウォレット仕様により、サーバー攻撃時でも仮想通貨の流出リスクは低いと言えます。全通信に高度な暗号化を施し、ジンコ独自の認証システムをサーバーに採用しているため、セキュリティの安全性は高い水準です。日本語でのメールサポートも提供されており、疑問や不明点があっても気軽に問い合わせが可能です。ただし、端末紛失時には仮想通貨の操作ができなくなるため、バックアップの取得が必須です。

Mist

Ethereum公式のデスクトップウォレット、ミストは、公式であることから信用度が非常に高いです。クライアントサイドウォレットとして、秘密鍵の流出リスクが低く、セキュリティ面での信頼性が高いです。しかし、全取引データのダウンロードと完全同期が必要で、時間と大量のストレージ容量を消費する可能性があるなどのデメリットがあります。また、日本語サポートがない点も考慮する必要があります。サードパーティ製ウォレットの信頼性に不安を感じる方には最適の選択肢です。

Trezor

トレゾールは、取引時以外はオフラインで仮想通貨を安全に保管できるハードウェアウォレットです。物理的なボタンを押して取引を承認する必要があり、遠隔操作によるハッキングリスクを排除します。紛失や盗難時も、初期設定で作成したバックアップフレーズを使って新しいトレゾールに秘密鍵を復元できるため、安心です。多種多様な仮想通貨に対応しており、複数のアセットを安全に保管したい場合に適しています。トレゾールなどのハードウェアウォレットは公式サイトから購入することを推奨します。第三者による不正改造のリスクを避けるためです。

Ledger Nano S

レジャーナノSは、ハードウェアウォレットの中で高い人気を誇ります。コールドストレージにより、ホットウォレットと比べてより安全に仮想通貨を管理できます。取引を行う際には、事前に設定したPINコードの入力が必要で、盗難時のリスクも低減します。トレゾールと比較した場合の主な違いは、サポートする仮想通貨の種類です。保有している、または購入予定の仮想通貨に応じて、最適なウォレットを選択しましょう。

Trust Wallet

BINANCEが提供する公式ウォレットであるトラストウォレットは、機能性と対応通貨の豊富さが特徴です。Web3.0ブラウザが組み込まれており、DAppsやDEXを安全かつシームレスに利用可能です。クレジットカードでのEthereumやビットコインの直接購入もサポートしています。BINANCEの公式ウォレットとしての信頼性、日本語対応と直感的な操作性で、DAppsやDeFiをモバイルから活用したいユーザーにおすすめです。

Jaxx

Jaxxは複数のデジタルアセットに対応するウォレットとして知られています。デスクトップからモバイルまで、様々なプラットフォームでの利用が可能ですが、日本語サポートの不在や過去にセキュリティ問題が発生している点が課題とされています。特にEthereumなどの頻繁な取引を行うユーザーにとって、決済目的での利用が推奨されます。

TokenPocket (トークンポケット)

TokenPocketは日本の企業が開発したモバイルウォレットで、iOSとAndroidの両方に対応しています。日本国内で初めてWeb3.0ブラウザを統合したことが特徴で、CryptoKittiesやForkDelta、RareBitsといったDAppsに対応しています。ERC-20トークンもサポートし、保有トークンの総資産を一目で把握できます。秘密鍵はユーザーの端末にのみ保存されるため、高いセキュリティを確保しています。

Ethereum (ETH) ウォレットに関するQ&A

Ethereum送金時の「ガス」とは、

イーサリアムの世界で送金やスマートコントラクトを動かす際には、トランザクションをマイナーが承認する必要があり、その手数料が「ガス」と称されます。ガスの価格は送金者が自由に設定可能ですが、価格が高設定のトランザクションほど優先的に承認される傾向にあるため、市場価格を下回る設定では承認が遅れがちです。トランザクションが集中すると、ネットワーク全体でガスの価格が上昇することも。また、ウォレットによってはデフォルトで設定されたガス価格が市場価格よりも高めになっている場合があるため、使用前の確認が推奨されます。現在の適正なガス価格は「ETH Gas Station」でチェック可能です。

ウォレットでのERC-20トークン受領は可能か?

先述した推奨ウォレットの多くは、ICOを通じて発行されたERC-20トークンを受け取る機能を持っています。ICOへの投資に興味があるなら、互換性のあるウォレットを事前に確認しておくと良いでしょう。

ICO直後のトークンについて、対応していないウォレットもあります。その場合、「Ethplorer」でトークンのContract Address、Symbol、Decimalsを検索し、ウォレット内で「カスタムトークンを追加」することにより、手動で対応させることが可能です。

ウォレットでERC-20トークンを受け取ることは可能?

でICOから発行されたトークンを保管できます。新しいトークンでウォレットが未対応の場合、「Ethplorer」を利用してトークンの詳細情報を入力し、「カスタムトークンの追加」を行うことで対応させることができます。

Ethereum (ETH) おすすめのウォレットまとめ

本記事では、Ethereumの保管に適したウォレットをセキュリティや便利性の観点から紹介しました。適切なウォレットを選択することは、デジタルアセットを安全に保管する上で非常に重要です。各ウォレットの長所と短所を理解し、自身の取引スタイルや保有量に合わせて最適なものを選んでください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました