リップル（XRP）の安全な保管法
リップル（XRP）を安全に管理する最良の方法は、ハッキングのリスクが軽減されるウォレットの使用を推奨します。
セキュリティ強化の必要性
仮想通貨市場の拡大と共に、関連する犯罪も増加傾向にあります。特に、取引所は大量のデジタル資産を保有しており、ハッカーの標的になりやすいです。
過去には、Mt.Goxでの470億円分のビットコインや、国内のCoincheckでの580億円分のネムがハッキングによって失われた事例があります。
取引所はセキュリティを高める努力をしていますが、ハッキングの危険性を完全に排除することはできません。自分の貴重な仮想通貨を、インターネットに接続されていないコールドウォレットで管理することで、より高いセキュリティを確保できます。
取引所の倒産リスクを避ける
世界には数多くの取引所が存在し、中には倒産や資金の持ち逃げをするものもあります。また、システムトラブルが発生すると、取引所はメンテナンス等の理由で取引を停止する場合があります。
このようなリスクを「カウンターパーティリスク」と称し、仮想通貨の場合、取引所が倒産すると、預けていた資産を全て失う可能性があります。銀行などの法定通貨の場合は、1000万円までが保護されることが法律で定められていますが、仮想通貨にはそのような保護はありません。ウォレットでリップルを管理すれば、これらのリスクから自身の資産を守ることができます。
リップル（XRP）のウォレット選択は目的別で
リップル（XRP）を保管する際のウォレットには、セキュリティや使い勝手において様々な特徴があります。利用の目的やシーンに応じたウォレットの選択が重要です。
例えば、セキュリティを最優先する方には、インターネット接続が不要なコールドウォレットが適しています。これはオフラインでの管理が可能で、オンライン攻撃のリスクを大幅に低減できます。一方、移動中や外出時にリップルでの支払いや送金を行いたい場合は、モバイルウォレットが便利です。携帯性に優れ、いつでもどこでも手軽に利用できます。
しかし、ウォレットによっては紛失やオンラインでの侵害リスクも存在するため、全ての資産を一つのウォレットに預けるのではなく、複数のウォレットに分散して管理することが賢明です。
リップル（XRP）取引を始めたばかりの初心者に適したウォレット
リップル取引をこれから始める初心者には、使い勝手とセキュリティがバランスよく備わったウォレットを選ぶことが推奨されます。
以下に、初心者におすすめのウォレットを3つ紹介します。
Coincheckウォレット
国内の有名な取引所であるCoincheckが提供するウォレットは、初心者にも扱いやすく設計されています。リップルをはじめとした仮想通貨をオフライン環境で保管するコールドウォレット方式を採用しているため、セキュリティ面で優れています。
秘密鍵の紛失リスクを減らすため、Coincheckが秘密鍵の管理を代行してくれます。さらに、Coincheckのアプリを通じて、リップルを一定期間預けることで報酬が得られる「貸し仮想通貨サービス」も利用できます。
Xummウォレット
Xummは「XRP Ledger」に基づき開発された、Ripple Labs Inc.の「Xpring」がサポートする「XRPL Labs」によるウォレットです。従来の仮想通貨ウォレットと異なり、個人的な銀行のような多様な機能を備えており、法定通貨や「Issued Currencies」など、様々な資産を一括管理することが可能です。
Gincoウォレット
Gincoは、インターネット環境があればどこでも無料で利用できるウォレットで、スマートフォンやタブレットで手軽に使用できます。日本発のウォレットであり、日本語サポートも充実しています。
アプリをダウンロードしてデバイスに秘密鍵を保存する方式なので、ハッキングリスクを軽減できますが、デバイス自体のセキュリティ対策はしっかりと行う必要があります。
リップル（XRP）の長期保管におすすめのウォレット
リップルを長期間保有する予定の方や、大量のリップルを安全に管理したい方には、セキュリティ面で信頼できるハードウェアウォレットやペーパーウォレットが適しています。以下に、長期保管に最適なウォレットを2つ挙げます。
Ledger Nano S
Ledger Nano Sは、PCとUSB Micro-Bで接続して使用するハードウェアウォレットです。Chromeアプリを介して操作し、オフライン環境での使用が可能なコールドウォレットとして、外部からの不正アクセスや盗難の危険性を排除しています。
セットアップはアプリのインストールとUSBの接続が必要ですが、マルチシグ機能を備えており、一つの秘密鍵が漏れたとしてもリップルが盗まれることはありません。複数のLedger Nano Sを使用してマルチシグ環境を構築することで、さらに安全にリップルを長期保管できます。
bithomペーパーウォレット
bithomは、ペーパーウォレットの中でも特に古典的なタイプです。秘密鍵を紙に記載して保管する方法で、インターネットから完全に隔離されているため、ハッキングのリスクはありません。
しかし、紙という性質上、紛失や水損、火災などによる破損のリスクが存在します。秘密鍵を失うと、そのウォレットに保存されているリップルには二度とアクセスできなくなるため、非常に慎重な管理が必要です。
取引を頻繁に行う方に最適なウォレット2選
送金や決済を頻繁に行う方向けに、携帯しやすいモバイルウォレットやアクセスしやすいウェブウォレットが便利です。
以下、頻繁に取引する方に推奨するウォレットを2つご紹介します。
Toast Wallet
Toast Walletはリップル専門のモバイルウォレットで、送金機能に特化しているため、操作が簡単で使い勝手が良いのが特長です。日本語対応はしていませんが、秘密鍵を個人で管理することが可能なため、取引所のウォレットに比べてセキュリティ面で安心です。インターネット環境があればいつでも素早く送金ができるため、外出時にも適しています。安全かつ便利に利用できるウォレットです。
Gatehub
Gatehubはイギリスのロンドンを拠点とする取引所であり、リップルを含む複数の仮想通貨を扱うウェブウォレットとしても機能します。リップル（XRP）だけでなくビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）の保管・換金が可能で、インターネットに接続している任意のデバイスから財務状態を管理できます。
ホットウォレットであるためオンライン環境に依存しますが、秘密鍵の個人管理が可能で、セキュリティ面では一般的な取引所ウォレットより優れています。パスワードを忘れた場合も復元鍵による回復が可能です。
リップルの取引や分析機能を備えている点も魅力ですが、英語のインターフェイスであるため、英語対応が必要となります。ハッキング対策として二段階認証や複数ウォレットの利用が推奨されます。
リップル（XRP）のウォレット管理の要点
リップルを所有する方は、取引所での保管を避け、自分で管理するウォレットの利用を検討しましょう。ウォレットには様々な形態があり、用途によって適したタイプが異なります。
日常的にリップルを使用する方には、いつでもどこでもアクセス可能なモバイルウォレットやウェブウォレットが最適ですが、オンラインであるためハッキングのリスクも伴います。よりセキュアな管理を求める方には、インターネットから隔離されたペーパーウォレットやハードウェアウォレットの利用が推奨されます。
使用状況やニーズに応じて、リップルの保管方法を選び、安全に取り扱いましょう。
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